鳩むね鳳凰

Category : 神輿
今年のビッグニュースと言えば、何と言っても港区赤坂と白金に鎮座する氷川神社の本社神輿が、共に半世紀ぶりに担ぎ出されたことです。さらには担がれる江戸神輿としては「日本で一番美しい本社神輿」と形容される、葛飾区に鎮座する文化財級の葛西神社神輿(一之宮)の久々の渡御や日本橋福徳神社の新調神輿初渡御などと、10月まで話題に事欠かない嬉しい一年間でした。
 
葛西神社神輿
台輪寸法4尺、浅草・前田六治郎、天保9年(1838)建造の大神輿で、一文字の軒面に重厚な吹き返しを持つ黒漆塗の延軒屋根に渋い銀色のご神紋、紅色の化粧綱や結び紐がまことに美しい。胴から台輪にかけて施された見事な彫金仕上の金物類も厚く、名品に相応しい一基であります。 

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葛西神社本社神輿の勇壮な宮出しです。
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故録神社神輿
普通は屋根の上には「鳳凰」が乗っていますが、故録神社の神輿は珍しい「鳩むね鳳凰」で、この鳳凰が乗ることにより江戸中期に造られた神輿であることが分かります。鳳凰の翼などの羽模様はすばらしく、高いところにあるのでなかなか翼の筋彫りまでは観ることが出来ないと思いますが、各神輿により鳳凰が異なりますので機会がありましたら、ぜひ、ご覧になっていただきたい。
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二天棒に横棒を台輪側に前後一本ずつ付けた神輿にやや斜めに肩を入れて担ぐ。四方の蕨手に小鳥を乗せないのも鳩むね神輿の特徴であります。このタイプの神輿は江戸中期にかけて建造されたものが多く、その渡御が不定期であるため、一般には知られていない幻の神輿です。
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平成29年暦 「鳥越祭」 「江戸神輿」
鳥越神社・浅草仲見世・祭礼用品店などで取り扱っております。
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Comment

No title

葛西神社神輿、美しいですね。

故録神社神輿の「鳩むね鳳凰」は、
下からのアングルで、はっきり分かります。
よく見ると、稲穂をくわえているんですね。

今年はたくさんの祭礼があり、忙しかったのではv-212
東奔西走、時間のバッティングや暑さとの戦いでしたね。

私は先月、相方と赤坂の氷川神社へ行って来ました。
東京のど真ん中に、こんなにも緑が多く立派な神社があるなんて、感動でした。
神輿も見ましたが、見事でした。


天せいろさん
コメントありがとうございます。
葛西神社神輿は、赤いやや大きめの飾り綱と共に、胴回りの精緻な金彫刻各部を眺めてますと、時間の経つのも忘れてしまいそうになるくらいに美しいです。鳩むね鳳凰の胸元は筋彫り線がないため、金属片のまぶしい輝きが直ぐ目に飛び込んできます。一昔前は何か所の宮出し掛け持ちもしましたが、今はもうとてもとてもです。
稲穂は五穀豊穣、商売繁盛というのが理由らしいですね。
赤坂氷川神社は境内も広く、そして土地柄もあってか、肝心な担ぎ方は別としましても凄いお神輿ですよね。

No title

葛西神社神輿を見て

昔の職人さんの仕事は、すばらしいなと思いました。
この神輿を担いでいる人達は、しあわせですね。

赤和飲党さん
コメントありがとうございます。
葛西神社の一之宮神輿は、赤色の網本体にさらに同色の網が被せられてます。普通は、飾り網に網をかける場合、異なる色のものを用い、網が目立つようにするのが一般的で、同色にしている例は他にあまりみられません。
木地師や塗師、錺職人、箔押師など練達の職人技の総合力が要求される仕事ですね。
来年は是非、鳥越夜祭いらしてください。

No title

こんにちは。
神輿の形は、どこもそんなに変わらないと思っていましたが、
この葛西神社の贅を尽くした神輿の造形に魅せられました。
昔、仕事で仏壇職人を取材したことがありますが、
一人ですべて造るのではなく、いろんな分野の職人の合わせ技なんですね。
どこか共通しているなと思いました。
故録神社の神輿の鳩むね鳳凰、力強くて安定感のある意匠ですね。
不定期な渡御とか、なかなか見られない幻の神輿と聞くだけでそそられますね。
思わず、頂いた江戸神輿暦の写真を、まじまじと眺めてしまいました(^^♪

kazenohaneさん
おはようございます。
葛西神社は前回の震災自粛に伴い今回数十年振りの渡御となりまして、技と和の贅を尽くした下町を代表する美しいお神輿です。
おっしゃるように、仏壇師と宮師、伝統と職人技が生み出す最高の逸品手づくり、深いつながりを感じますね。
江戸神輿の制作というのは昔からそれ程変わってないと思うのですが、「神輿師」と呼ばれる前は「宮師」であり、今風にいえばプロデューサーにあたります。木地師は宮師が兼ねる場合が多く、パーツは全てはめ込み式、そして塗師屋(漆塗りをする)、箔押し(金箔を施す)、刻師、錺師、飾りの金メッキをするメッキ屋等〃と、一基の神輿が完成するには数々の職種が係り合っています。鳳凰が差し込まれる部分を露盤と呼ぶのですが、鳩むね鳳凰は太い凹凸状になっておりまして、力強く安定感、スマートさはないのですが堂々とした貫禄のある鳳凰です。
そうですね、照らし合わせて見ていただければより楽しんでいただけると思いますよ(^-^)
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