初夏の蝶 埼玉 5月上旬 

Category : アゲハチョウ科
先日、友人からこんなお話を伺った。 「ツツジに群がる黒いメタリックアゲハを観てきましたよ…」実はこの方、蝶に関しては全くの素人さん。しかし、メタリックの言葉に引き付けられ、地図と照合したところ、ふと目にする場所、いつも通り過ぎていたい場所にあった。
たまにはこんな冒険心もいいかもしれませんね。
初めての場所というのはとても楽しみな気持ちと不安な気持ちが半分半分で、ワクワクします。

民家が途切れる辺りからたくさんのウスバシロチョウが目に飛び込んできた。
開けた休耕荒地などをふわりふわりと取りとめもなく彷徨っている姿は、飛んでいるというより泳いでいるようだ。
普通の流れであればここで時間を費やすところですが、撮影は短時間で切り上げ、本日のお目当てでもある黒系アゲハに向かった。
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しばらくすると側溝をひたすらくるくると旋回し続ける黒い影を発見。
スミナガシが林道わきにある排水グレーチング蓋を行ったり来たり。 
吸水に訪れていたので、景観美には欠けるかもしれないが、人工物との組み合わせも面白いかなと思って100mmマクロレンズを付けたまま撮影してみた。
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30分ほど林道を進むとツツジの生垣を発見し、多分ここだろうと思う目的の場所にたどり着く。
旧家の屋敷跡地はびっしりとツツジの生垣で囲まれている。それにしてもこんな山奥にあるとはびっくりだ。
早速、入れ代わり立ち代わり黒系アゲハなどが頻繁にやって来る。
オナガアゲハとカラスアゲハが多く、次いてミヤマカラスアゲハ、クロアゲハ、稀にモンキアゲハ、ナガサキアゲハだ。
この辺りのツツジはてっきり背が高いものだと思っていたら、あまりにも丈の低いツツジのため撮影は100mmマクロレンズで十分間に合った。今日は望遠撮影を予定していたのだが。
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個体によって色も違いますし、光のあたり具合で全然違って見えるので撮影も楽しさ倍増のような気がします。
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雌は雄に見つからないような場所を選んでいるみたいですね。
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ミヤマカラスアゲハの雌もやってきた。その後何度か美しい雄が吸蜜に来るものの、オナガアゲハに追いかけ回されなかなか撮影させてもらえません。
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一番多いのはオナガアゲハ、最初の1頭が吸蜜していると容赦なく絡みつき連れ去ってしまうのである。
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初めての場所でしたが、黒系アゲハに関しては個体数がとても多く、何よりも、捕獲者に会わないところがすばらしかったです。
ツツジは全体としては8分から満開に近づいています。
ヒョウモン系はまだ未発生でしたので、また機会があればもう一度訪れてみたい場所です。
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テーマ : 昆虫の写真
ジャンル : 写真

Comment

No title

「メタリックアゲハ」良い表現ですよね。
私も、どんなアゲハ?と思いました。
楽しみな気持ちとワクワク感、素直な反応ですね。
「はばたき」さんの文を読んでいると、
自分も現地に居るような錯覚に陥ります。
本当にキレイなアゲハ!
羽根がビロードの様ですねぇ
色とりどりのツツジとの対比がv-218

天せいろさん
おはようございます。
言葉の表現的なものについて、いくつか気になるところがありまして、もしかしたら、と思った次第です。この時期しか見られない色とりどりの鮮やかなツツジとアゲハチョウの対比に思わずカメラを構えてしまいました(^^)

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鍵コメさん
ありがとうございます。
…ご指摘いただけなければ、気づきませんでした (爆)
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